キアシシギ 1      Grey-tailed Tattler 1

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キアシシギの第一回夏羽がずっと気になっている。現時点でもよくわからないことばかりです。
幼鳥は初列風切が越冬地において、一月以降3月~8月にかけて初列風切の第6羽またはその付近を起点として外側にむかってゆっくり進む換羽をする。一方成鳥は9月末から3月にかけて初列風切を第1羽から外側にむっかって換羽する。ですから第一回夏羽では初列風切の内側と外側にコントラストがみられるはずです。内側は幼羽が残り摩耗し退色し、外側は新しい羽のため綺麗ということです。
春にみられる成鳥では初列風切にはコントラストがみられない。
バンデイングなどではこの辺がわかるのでしょうが、野外で観察しているだけではなかなか初列風切のパターンまではわかりません。
野外で見る場合、三列風切、中雨覆いに幼羽が残っていないかみるしかないのでかなりむずかしいのです。

引用文献
Birder 1991 10



まずキアシシギは夏羽に非常に個体差がある。多くはほとんど模様のない一様なタイプ、もう一つは白い羽縁があり黒い斑、あるいは白い羽縁の内側に黒っぽい線(サブターミナルバンドのようなもの)があるタイプがあり、後者のタイプが幼羽の羽のパターンと似ているため第一回夏羽との識別が非常に難しくややこしくなっている。春にみられる個体では幼羽はかなり摩耗がみられるはずですが。
夏羽は最初からほとんど模様のない一様なタイプと白い羽縁があり黒斑があるタイプと大きく分けると2タイプあると現時点では考えています。

                                         2005年6月8日

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キアシシギ        Heteroscelus brevipes
2004年8月20日撮影
キアシシギは世界的にみたら分布の限られた鳥で、ヨーロッパやアメリカには生息しないためこの鳥も日本人による調査研究が必要である。個体差や年齢識別、換羽についてなど調べないといけないことはたくさんある。こういった普通種をもっと深く観察することが大切だと思う。
鳥の楽しみかたとして、珍鳥を追うこともたのしいですが、こういった普通種をじっくり観察する楽しみ方もありますよ!(世界的にみたら希少種ですし)
 この個体は秋の渡りで、全体的に羽の摩耗がみられる。
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キアシシギ
2004年8月20日撮影
上と同一個体アップ画像
嘴の鼻孔の先の溝は嘴の2分の1程度、メリケンキアシシギの場合この溝が嘴の3分の2 程度あり長い。要するにこの溝の長さがメリケンキアシシギの方が嘴先端のほうまできており長くキアシシギのほうが短く識別の一つとされている。野外ではなかなかここまで見れないが...
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キアシシギ
2004年8月20日撮影
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キアシシギ
2004年8月2日撮影
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キアシシギ
2004年8月2日撮影
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キアシシギ
2004年5月25日撮影
第一回夏羽?
中雨覆いの一部に白い羽縁と黒点がありこの羽が幼羽なら第一回夏羽となる

これも中雨覆いの羽は摩耗が少なく新しい羽(夏羽)のため成鳥だと思います。
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キアシシギ
2004年6月1日撮影
第一回夏羽?
上と同一個体
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キアシシギ
2004年5月25日撮影
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キアシシギ
2004年5月25日撮影

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キアシシギ
2004年9月6日撮影
成鳥  夏羽→冬羽
肩羽の一部が冬羽に換羽している
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 キアシシギ
2004年8月16日撮影
成鳥
左足に足環がついている
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キアシシギ
2004年5月21日撮影
成鳥  夏羽
肩羽の摩耗した茶褐色の羽は冬羽,大雨覆い、中雨覆いの白い羽縁があり内側に黒線のある羽は新羽(夏羽)
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キアシシギ
2004年5月21日撮影
成長夏羽
見事に蛙を捕まえた!
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キアシシギ
2004年5月14日撮影
成鳥夏羽
実はこの画像がデジスコをはじめた日に撮った一枚です。シギチが撮りたくてはじめたデジスコ、最初は「望遠鏡にデジカメくっつけてこんなんでほんまにとれるんやろか~」と思っていたのですが今や私の必須アイテムになりました。でも本当にすごいものができたな~と思います!
10年前にこんなのがあったらあんな鳥やこんな鳥が撮れたのに~笑
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キアシシギ
2005年5月4日撮影
第一回夏羽    first summer
今年の課題はこのキアシシギの第一回夏羽を撮ることだった!画質は粗いがなんとかわかると思う。キアシシギの場合一見地味で、普通種なのであまり関心をもってみられていないと思うが実は夏羽でもその個体差は多い。氏原氏の「シギチドリ類ハンドブック」では{早期の夏羽には肩羽、雨覆に淡色の羽縁とその内側に目立たない褐色帯があり、後期には擦り切れて一様な灰褐色になる}とあるが、私が思うに擦り切れて灰褐色になる場合もあるだろけれど、もともと白い羽縁があるタイプとないタイプがあるのではないかと思う。ハンドブックの夏羽(4月頃の)の絵は第一回夏羽の可能性があると思う、大雨覆いが幼羽ではないかと思う、白い羽縁と黒い点がありこれは幼羽の模様だと思う。成鳥の夏羽では、白い羽縁があり内側に褐色帯があっても黒い点のでかたはしないと思う。白い羽縁があり黒い点があるのは幼羽の特徴だと思う。
 この画像の第一回夏羽のポイントは三列風切である。白い羽縁があり黒い点がある、これは成鳥夏羽でもでないし、冬羽でも出ないパターンである。幼羽の特徴である。(成鳥の場合、白い羽縁があってもその内側に黒い点はでないはず)


上記の文章をご覧になった氏原氏よりご指摘いただいたので訂正さしていただきます。新鮮な幼羽にも夏羽にも同様の特徴をもった羽がみられます。第一回夏羽にみられる幼羽はもっと摩耗していますが。

余談ですが、氏原氏の「シギチドリ類ハンドブック」はとてもよくできているので皆さん是非ご購入してください、私もよく見る図鑑のひとつです。
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キアシシギ
2005年5月4日撮影
第一回夏羽    first summer上の個体と同じ。
 私がなぜこの個体を第一回夏羽と間違えたかというと、三列風切にはいままで成鳥ではこのような幼羽のような模様の羽をみたことがなかったからです。ただよくみるとそれほど摩耗がみられず新しい羽(夏羽)のようにみえます。また肩羽にも同様の羽がみられ幼羽がこんなにたくさん残るというのもやはりおかしいですね。
三列風切にこの白い羽縁と黒点がでるのは成鳥では私は珍しいと思います。今回はじめて見ました。個体差が多いですね。

ここでいっているには三列風切の一番下の羽です。その上の二枚の羽は旧羽で、うっすら白い羽縁があり、黒斑があるようにもみえます。これが冬羽なのか幼羽なのかは現時点ではわかりません。幼羽だと第一回夏羽になるのですが。
新鮮な幼羽では三列風切は白い羽縁があり、黒斑があります。
冬羽がどうなのか資料がすくなく。日本、海外の写真図鑑をみても三列風切には白い羽縁があるようにもみえる個体もいるし、ない個体もいる。どなたか、オーストラリアや、沖縄などで越冬しているキアシシギの写真を大量にとってきてほしいものです。

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キアシシギ
2005年5月5日撮影
成鳥夏羽            adult
頭が面白い髪型になっているが...
肩羽,雨覆いに白い羽縁がありその内側に褐色の縁取りがある。こういう白い縁取りがあるタイプとないタイプがあり、個体差が意外に多いので
みなさんも注意してみてみてください!


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キアシシギ
2005年5月5日撮影
第一回夏羽    first summer
一般的に幼羽が残りやすい中雨覆いに摩耗した幼羽が残っている。白い羽縁が摩耗して擦り切れており黒い点がかすかに残っているのがおわかり頂けるだろううか?これがおそらく幼羽だと思います。

この個体はやはり中雨覆いの一枚が幼羽のようにかんじるので訂正しません。第一回夏羽と考えています。みなさんどう思われますか?

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キアシシギ
2005年5月11日撮影
成鳥 夏羽              adult
白い羽縁がありその内側に黒線があるタイプ。

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キアシシギ
2005年5月16日撮影
成鳥 夏羽              adult          
肩羽に白い羽縁と内側に黒点がみられる、これが新しい羽(夏羽)いろんなタイプがいる。個体差をできる限りアップしていこうと思います。


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キアシシギ
2005年5月19日
この個体旧羽(冬羽)がかなり摩耗しておりもしかしたら、第二回夏羽に換羽中の個体かもわかりません。ただこの辺はよくわかりませんが。第一回夏羽から第二回冬羽への換羽は成鳥冬羽の換羽より2ヶ月くらい早いらしいそうです。
肩羽、中雨覆いなどに新羽(夏羽)がみられます。白い羽縁の内側にサブターミナルバンド(黒っぽい線)がある羽

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キアシシギ
2005年5月19日
この個体の中雨覆いと小雨覆いが気になります。

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キアシシギ
2005年5月19日
上と同一個体

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キアシシギ
2005年5月19日
上と同一個体

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キアシシギ
2005年5月23日
小雨覆いの一枚が気になる、恐らく白い羽縁がすりきれ、黒い縁取り(サブターミナルバンド)が
あり幼羽なのか~??
気になる個体です。難しい。
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キアシシギ
上の拡大画像
小雨覆いの一枚、黒い羽縁(サブターミナルバンド)がある、これが幼羽が摩耗したものなのか?? そうだと第一回夏羽の個体になるのだが......
或いは新羽(夏羽)が摩耗したものなのか??

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キアシシギ
2005年5月16日
ほとんど模様がみられない一様なタイプ
大雨覆いに少し白い羽縁、サブターミナルバンドがある。
三列風切がかなり摩耗している。
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キアシシギ
2005年5月16日撮影
成鳥 夏羽              adult          
上と同一個体



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キアシシギ
2005年5月25日
ほとんど模様がなく一様なタイプ。こういうタイプが多いと思う。
三列風切にうっすら白い羽縁がみられる。(白斑のようなもの)

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キアシシギ
2005年5月20日
白い羽縁があり、サブターミナルバンドがあるタイプ。


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キアシシギ
2005年5月23日
ほぼ一様な個体、少し白い羽縁が「みられる。
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キアシシギ
2005年5月25日

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キアシシギ
2005年5月25日
上と同一個体
中雨覆い、小雨覆いに気になる羽がある。中雨覆いの一枚白い羽縁があり黒点がある羽は、幼羽?が摩耗したものだろうか?ただその横の羽などはもっと摩耗しているので、やっぱり夏羽が摩耗したものなのか?

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キアシシギ
2005年5月17日
中雨覆い、小雨覆いには白い羽縁がありその内側にサブターミナルバンド(黒い線)、大雨覆いには白い羽縁と黒斑がある。これは新しい羽(夏羽)


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キアシシギ
2005年5月23日
肩羽、小雨覆い?には白い羽縁と黒斑がる(夏羽)、摩耗した羽は旧羽(冬羽)。
この個体も旧羽(冬羽)がかなり摩耗しているため第二回夏羽の可能性があると思うのだが....


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キアシシギ
2005年5月17日
色がバフ色っぽい個体


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キアシシギ
2005年5月17日
成鳥 夏羽                 adult summer


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キアシシギ
2005年5月17日
成鳥 夏羽                 adult summer

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キアシシギ
2005年6月12日
この個体と下の個体はどちらも6月12日に撮影したものです。ここで興味深いのは
6月にもかかわらず2タイプみられるということです。
 白い羽縁があり、黒斑があるタイプ(この画像の個体)と、ほとんど模様がないタイプ(下の画像の個体)。
 早期の夏羽が摩耗して一様な羽になるのではなく、夏羽にはもともと2タイプあるのではないかと思います。


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キアシシギ
2005年6月12日
模様がない一様なタイプ。

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by shorebirds-waders | 2005-04-19 07:42 | キアシシギ Grey-tailed T | Comments(0)
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