キリアイ2 Broad-biled Sandpiper2 / Limicola falcinellus



徒然鳥日記
日記みたいなブログをつくりましたよろしければご覧ください!

Birding Top 500 Counter
世界の鳥関係のサイトの人気ランキングです
クリックするといろんなサイトがみれます
このブログの順位もあがるかもわかりません、応援よろしくお願いいたします!

 ↓Please go to photos pages of species by click.
Species Index
今までの掲載画像一覧です!




Broad-billed Sandpiper and Long-toed Stint
29 August 2007


A juvenile
c0071489_1864131.jpg

キリアイ
Limicola falcinellus sibirica
2007年8月29日撮影
幼鳥                                         juvenile

2007年秋はキリアイの渡来が、全国的に多かった年でした。
噂によりますと、大阪では40羽以上、九州では70羽以上、関東、東海地方では20羽
以上のキリアイが見られたそうです。
殆ど幼鳥だったそうです。(成鳥がいたとは聞いていませんが紛れ込んでいる可能性も多少あるかと思います。ただ秋の渡りはこれまでも幼羽の記録が殆どです。)

原因はよくわかりませんが、繁殖地が温暖化の影響なので、適した環境にあったのか?、大陸沿いのコースが台風などの影響でそれこちらに向かってきたのか?(勝手な想像です)
私は過去に一箇所で4羽のキリアイを見ましたが、今年は8羽のキリアイを見ました。

正面顔。英名の由来の嘴基部から先端まで幅が広いのがよくわかります。
独特の嘴で面白い。

c0071489_187262.jpg


c0071489_1872451.jpg

c0071489_18231095.jpg

どこが肩羽でどこが上背と悩むことがあるかもわかりませんが、上背と肩羽は、このように上背をたてるとその部位の箇所の違いがわかると思います。羽根を立てている箇所が上背です。
青色で囲ったところが肩羽です。


肩羽はシギの場合5列あります。上の3列ある肩羽を上部といったり、上方などと用語が統一がされていないようですが、ここでは私の師匠が提唱されている、段を使いたいと思います。
列を特定するために段は使いやすいためです。肩羽は年齢識別する際に重要な箇所でもあります。
上の3列を上段、下の2列を下段とし、
上段3列とし、下段2列とします。
例えば上段の真ん中の列をさす場合、上段中列に幼羽が残るなどと使います。

肩羽は、幼羽の場合、羽根が整然と並んでいることが多く、肩羽5列確認することが比較的容易です。ただし上段上列は非常に小さな羽根で、上背に隠れいることが多いです。

また換羽中の個体など幼羽以外の個体は、列の特定が難しい場合があります。

ここで重要なのはシギの場合、肩羽は5列あるということを知っていおいてください。

例えばこの画像を見たとき、肩羽上段、上列、中列の羽縁は茶色だとか特定して言えますね。




c0071489_1873892.jpg
c0071489_1875385.jpg

シギの上嘴は、嘴の先の辺りを支点にして反らすことがでできます。

c0071489_188582.jpg
c0071489_1882188.jpg
c0071489_1883644.jpg
c0071489_1885571.jpg
c0071489_189730.jpg
c0071489_1891710.jpg




B first winter

c0071489_013435.jpg

キリアイ
Limicola falcinellus
10月16日撮影
第一回冬羽に換羽中                          juvenile → first winter

今年は、キリアイが多かったので、こういった羽衣の個体がまだ残っているだろうと
有明海にいきました。案の定、まだ10羽以上のキリアイが残っていました。
成鳥はいませんでした。
日本ではほとんど幼羽ばかりなので、このように肩羽など第一回冬羽に換羽している個体は
珍しいです。こういった羽衣がみたくて有明海にいったので狙い通りでした。

c0071489_0135469.jpg


白い丸で囲ったところに幼羽が残っています、


c0071489_0142172.jpg



c0071489_0144210.jpg



c0071489_015491.jpg




c0071489_0151925.jpg

この画像でちょっと戸惑ったのが、キリアイの下背、腰は白くないはずなのに白く
見えていること。ただよく見れば下背のの先端の羽根は褐色に見えていますね。
ちょっと注意したいところです。


c0071489_0153747.jpg



c0071489_01663.jpg



c0071489_0162269.jpg


c0071489_0164735.jpg

キリアイの尾羽の画像は貴重です。
幼羽が残っています。
中央尾羽の一対(2枚)は軸班が黒い軸班が大きく、羽縁は茶褐色。

c0071489_0173064.jpg



c0071489_0174757.jpg



c0071489_018316.jpg


c0071489_0181927.jpg


c0071489_0184727.jpg




c0071489_019022.jpg




c0071489_019914.jpg




c0071489_0192027.jpg












C   first winter

c0071489_0194362.jpg

この個体はまた別個体。
肩羽が殆ど冬羽に換羽して雨覆に覆いかぶさっています。
小雨覆、中雨覆、大雨覆三列風切の一部に幼羽が残るが、冬羽が占める割合が大きいのでかなり見慣れない
羽衣になっていて非常に面白い。







D first winter

c0071489_01297.jpg

キリアイ
佐賀県 有明海
2007年11月9日撮影
この日は2羽のキリアイを見た。
第一回冬羽                                   first winter



c0071489_014679.jpg
c0071489_015921.jpg
c0071489_021476.jpg




過去の画像
Broad-billed Sandpiper1
by shorebirds-waders | 2007-10-22 18:09 | キリアイ Broad-billed Sa | Comments(2)
Commented by kenzou at 2007-10-26 10:12 x
8/29,後背地の刈田?で撮影された幼羽と,10/16に撮影された冬羽に換羽中の幼羽の比較は実に興味深いですね.
 普通,10月中旬にキリアイを見るなんて思いもしませんから…

 最後に掲載されている冬羽が占める割合の大きい幼鳥の画像なんか,いざフィールドでこんなのと出会うと,「何じゃ,これは…」と思うでしょうね.

恥かしいことですが,シギの肩羽が5列であることなんて全く知りませんでした.特に,こうして画像に線で囲いをつけて説明して下さると,部位の名称や実際の個体の換羽の進行状況が非常に分かりやすいですね.
 個人的には,この手法の解説が最も好みです.

それにしても,小さなキリアイをこれ程まてにシャープに捉えられたデジスコの力量は素晴らしい.
 被写界深度の浅い824を使用し,それも車窓からの撮影と思いますが,ブレ対策など,かなりご苦労されているのでは.

 
Commented by shorebirds-waders at 2007-10-26 22:23
kenzou さん

今年はキリアイの当たり年でしたので、第一回冬羽を撮影したいぁ~と思っていました。この羽衣は私も初めてでした。いつも幼羽ばかりでしたから。キリアイでもさらに第一回冬羽が見れたとなるとまた嬉しいんです~笑  
成鳥夏羽や、摩耗した成鳥も見たい(これはかなり難しい)です~

肩羽5列は皆さんあまり知らないのではないでしょうか??
たいしたことではないのですが、年齢識別に有用なポイントでもあるので
知っておかれると何かと役に立つと思います。

デジスコは私の力量というよりは、やはり機会のおかげですね。笑
本当に凄いものができたと思っています。
10年くらい前では、シギチなんか小さすぎて写真にならなかったです。
今やアップまで撮影できますから。
今こそデジスコを利用すれば、一枚一枚羽根を検証することができ
年齢識別が可能な時代がきたと思っています。
今まで何回も言っていますが、年齢識別をするものにとっては今は時代の大きな転換期だと思います。
<< コアオアシシギ2 Marsh ... アオアシシギ 5 Greens... >>