キリアイ4 Broad-billed Sandpiper/Limicola falcinellus sibirica

徒然鳥日記
日記みたいなブログをつくりましたよろしければご覧ください!


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今までの掲載画像一覧です




2008年8月20日、21日の2日間で撮影したキリアイです。
合計3羽観察しました。2羽は夏羽から冬羽に換羽中の個体。1羽は幼鳥です。
夏羽から冬羽に換羽中の個体は今回初めて観察できました!!
キリアイの記録は幼鳥が多く、春に見られる夏羽や今回のような夏羽から冬羽に
換羽中の個体はかなり稀少です。
年齢識別をしている私にとっては、秋の幼鳥と今回の2個体の夏羽から冬羽への換羽中の
個体は、まったく意味合いが異なります。秋は圧倒的に幼鳥が多いのでキリアイといえば
秋の幼鳥のイメージが強いのですが、春のキリアイや、今回のような幼羽ではない
羽衣はかなり稀少で憧れの羽衣だったりします。またじっくり観察したい羽衣なのです。

今まで、秋に見られる夏羽から冬羽に換羽中の個体を見ると何も考えずに成鳥としていましたが、第一回夏羽から第二回冬羽に換羽中個体の可能性もあります。
ただしその識別は、翼を広げた鮮明な画像がないと識別が難しく、しかもそれも全て識別
できるとは限りません。

今まではそこまで突っ込んで観察できませんでしたし、興味ももたれていませんでした。
ただ現在はデジタル機器の急速な進歩で翼を広げた鮮明な画像が撮れるチャンスが広がり
考察できます。このブログでは今まではバンダーの領域であった第一回夏羽から第二回冬羽に換羽中の個体にも焦点をあてています。
(いや、実は年齢識別を広めようと20年以上前から提唱されていたかたがいました。それが
私の師匠です。私はその意志を引き継ぎ、現在のデジタル機器(デジスコ)でチャレンジして、ネットで広めようと試みているのです。しかもネットでは日本に限らず世界中でみてもらうことができます!)


例えば写真図鑑に成鳥とかかれているものでも第一回夏羽の個体が混じっているかも知れないということを知っていると、観察に幅ができます。図鑑はあくまでも基本(教科書)としてそこから
おのおのが独自の観察をしていくともっと楽しいのではないかと思います。
図鑑には個体差やバリエーション全て書くのは無理ですし、紙面の都合もありますから
識別記事でも全て網羅できるわけもありません。土台をしっかり図鑑で養い、後は図鑑と野外観察で自分の頭の中にさらに進化した自分だけの図鑑を構築していけばいいのではないかと思います。
野外観察と図鑑や鳥雑誌などを読むことをバランスよく繰り返すと非常に識別の上達が早いと思います。



以前キリアイで夏羽から冬羽に換羽中の個体は

KX2_Birder さんの
「鳥・撮り・トリミング
toritoring.exblog.jp」
で拝見したきりです。
2005年8月21日の記事で掲載されています。

鳥・撮り・トリミング
KX2_Birder さんより直リンクのご許可を得ましたのですぐに見れます↑
KX2_Birder さん ありがとうございました!






A individual

fist summer →second winter

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キリアイ
2008年8月21日
Limicola falcinellus sibirica
第一回夏羽から第二回冬羽に換羽中          first summer → second winter

まずこの画像をみて幼鳥でないということがわかるかが最初のポイントです。
肩羽、上背の一部が冬羽(グレーの羽根)に換羽しています。
旧羽の雨覆、三列風切などをみるとかなり摩耗しています。
C個体と比べると羽根の摩耗具合がまったく異なることがわかると思います。
8月のこの頃ですと幼羽だとここまで摩耗しません。
また胸にもまだ夏羽が少し残っているのがわかります。

次は今までなら幼鳥でないということは成鳥の換羽中で終わっていたと思いますが
ここからは第一回夏羽から第二回冬羽に換羽中の個体ではないかと考察します。
ただしこの画像からだけでは判断できません。重要なポイントは翼に隠されいます。




c0071489_13472690.jpg


この翼を広げた画像のポイントが初列風切と、初列大雨覆(鳥体各部位は覚えましょう)
外側と内側でコントラストがあります。外側が黒っぽく、内側が茶褐色で色褪せています。
摩耗の程度が違うのが何とかわかるかと思います。(内側が摩耗した幼羽、外側が新羽根)
初列風切の内側は、画像を拡大してみると摩耗しているのがわかりました。
この画像からわかりやすいのは初列大雨覆のコントラストです。
実は、この初列大雨覆の換羽と初列風切の換羽は連動していると思っています。
以前白木さんにお借りして掲載したキリアイ1Sは、はっきりと初列大雨覆、と初列風切は
同じように外側が初列風切が換羽していたら、初列大雨覆も同様に外側が換羽していました。
この初列大雨覆については、実は新知見かもわかりません。BWPにもBTOにも初列大雨覆の外側と内側の換羽については書いていませんでした。
もっとサンプルを増やして確認していきたいところです。今のところこれはかなり使えるポイント
だと思っています。今回の個体も初列大雨覆が先に目が行き外側と内側で明らかに違う時期の羽根だと感じ、初列風切をみるとやはり内側がかなり摩耗して幼羽だとわかりました。

外側の初列風切を換羽しているタイプの1Sだと、初列大雨覆もこれからはチエックポイント
の対象となりました。
そう1Sの識別はまだまだわからないことが多く、かなりやりがいがあり価値があるのです!!!



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B individual
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キリアイ
2008年8月20日
Limicola falcinellus sibirica
夏羽 → 冬羽                       breeding →non-breeding

こちらは別個体。
肩羽に換羽がこちらのB個体のほうがやや進んでいる。
この個体は翼を広げた写真が撮れなかったので、成鳥か、1Sから2Wに換羽中の個体か
わかりません。

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c0071489_8174773.jpg
c0071489_818350.jpg







C individual

juvenile
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キリアイ
2008年8月20日
Limicola falcinellus sibirica

幼鳥                                 juvenile

こちらは典型的な幼鳥。
まず幼鳥を確実に識別できるようになりましょう~
秋は幼鳥が多いので。







Limicola falcinellus  キリアイ
Broad-billed Sandpiper1
Broad-billed Sandpiper2
Broad-billed Sandpiper3
by shorebirds-waders | 2008-09-08 13:50 | キリアイ Broad-billed Sa | Comments(2)
Commented at 2008-09-16 23:18
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by shorebirds-waders at 2008-09-17 00:08
鍵様
すみません!ありがとうございます!
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