カテゴリ:レンカク Pheasant-tailed( 2 )

レンカク 2  Pheasant-tailed Jacana2 / Hydrophasianus chirugus


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レンカク
2006年6月30日 奈良
成鳥 夏羽                          adult summer

レンカクはわからないことが多いので非常に興味深い対象です。
換羽についてどうもまだよくわかっていないようです。いろんな文献を調べても詳しく書いている本はありません。
例えば、幼羽から第一回冬羽の換羽は、部分換羽なのか?、完全換羽なのか?
通常シギチの場合、幼羽から第一回冬羽の換羽は部分換羽の個体或いは種が多いのですが、そういうこともレンカクはよくわかっていないと思います。
個人的には、部分換羽だと思っています。以前2006年6月号の野鳥誌 P6の2羽の左の個体が第一回夏羽ではないかと思っています。右の個体と比べて尾羽も短いですし、まだ冬羽が多く残っています。おそらく幼羽もどこかに残っていると思います。となると、第一回冬羽の換羽も部分換羽ではないかとう予想できます。 注意 (まった個人的な見解です)


今回レンカクの夏羽の画像を図鑑やネットでいろいろ調べたのですが、どうもレンカクの夏羽は三列風切は夏羽に換羽せず、冬羽のままなのではないかという疑問をもちました。
この奈良の個体も三列風切は冬羽のままです。(摩耗しているし、褐色みがあり他の羽とは明らかに違うことがわかると思います。)


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レンカク
2006年6月30日
成鳥 夏羽                          adult summer

虹彩の色はもっと暗色なのかと思ったのですが、意外と淡い色をしていました。


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レンカク
2004年11月11日                    
幼鳥                                 juvenile

成鳥と比較して虹彩の色が違うのがわかると思います。幼鳥は虹彩が黄色です。

成鳥の冬羽の画像はもっていないのですが、秋に見られる個体で成鳥冬羽か幼鳥と識別する際に、成鳥の冬羽は虹彩は暗色(こげ茶色)です。幼鳥は黄色。幼鳥は頭の帽子部分がこのように赤褐色みがあります。成長の冬羽では赤褐色みはありません。
虹彩と頭の色で、成鳥か幼鳥かわかります。


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レンカク
2006年6月30日
成鳥 夏羽                          adult summer

三列風切以外に今回きになったのが、雨覆の縞のある羽です。最初この羽はもしかして幼羽が残っているのかと思ったのですが、幼羽ならもっと摩耗しているはずなので、そうなると冬羽かなと思ったのですが、私の頭の中にある冬羽は茶褐色でこんな縞はなかったのですが、もう一図鑑、ネット画像を調べると、どうも冬羽は2タイプあるのではないかという疑問がでてきました。

1タイプ 雨覆に縞の模様があるタイプ
2タイプ ほとんど茶褐色で縞がないように見えるタイプ


縞のあるタイプの写真は 山と渓谷社 日本の野鳥 1985年 に掲載されています。


こちらのサイトにもたくさんレンカクの画像があります。
Oriental Bird Images



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レンカク
2006年6月30日
成鳥 夏羽                          adult summer

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レンカク
2006年6月30日
成鳥 夏羽                          adult summer

足の指が非常に長いのがわかると思います。

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レンカク
2006年6月30日
成鳥 夏羽                          adult summer

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レンカク
2006年6月30日
成鳥 夏羽                          adult summer


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レンカク
2006年6月30日
成鳥 夏羽                          adult summer


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レンカク
2006年6月30日
成鳥 夏羽                          adult summer


この画像からもわかるように尾羽がとても長い。実際現地で本物をみて、
レンカクの尾羽は何枚なんだろうという疑問が生まれました。

レンカクの尾羽の枚数は?
私が持っている文献を調べても枚数までのっているものはなく、古い文献を多数お持ちの師匠に聞いて見ました。

この件は師匠が大阪支部のムクドリ通信に記事を書かれるそうなのでこれ以上はでてからかきます。古い文献には尾羽の枚数がかいていたそうです。私もその後自分で調べわかりました。

もし良かったら調べてみてください。
ちなみに 1986年 SHOREBIRDS には2対の長い尾羽とかかれています。長い尾羽は4枚とわかります。でも全部で何枚??


追記
日本野鳥の会の大阪支部のむくどり通信2007年3月号No,188に、師匠の記事が掲載されたので追加します。
尾羽の枚数は全部で何枚か?
師匠の古い海外の文献にかいていたそうです。全部で10枚長い尾羽は4枚です。
師匠がもっている文献の中で2番目に古いそうで、初版はなんと1899年で師匠は復刻版1959年のをお持ちだそうです。そこに「シギチドリ類は、ハリオシギ、チュウジシギなどを除き、通常、尾羽根は12枚。ただしレンカク科とタマシギ属は10枚。レンカクは中央の4枚の羽根が長い」と記載があったそうです。
「BIRDS The Cambridge Natural History」という本だそうです。

私は日本の黒田長礼1914年の「鴫千鳥類図説」でレンカクの幼鳥の尾羽は10枚と表に書かれているのを見つけました。

師匠が書かれているように上記の資料で判明したことは現物で検証して確認したいものです。
現物(野外観察、撮影、標本、死体)などから。



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レンカク
2006年6月30日
成鳥 夏羽                          adult summer


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レンカク
2006年6月30日
成鳥 夏羽                          adult summer

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レンカク
2006年6月30日
成鳥 夏羽                          adult summer


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レンカク
2006年6月30日
成鳥 夏羽                          adult summer

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レンカク
2006年6月30日
成鳥 夏羽                          adult summer

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レンカク
2006年6月30日
成鳥 夏羽                          adult summer

直接頭掻き
レンカクは直接なのか、間接なのか興味があったのですが、直接頭を掻きました。笑


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レンカク
2006年6月30日
成鳥 夏羽                          adult summer


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レンカク
2006年6月30日
成鳥 夏羽                          adult summer

レンカクの外側の初列風切にはさらに奇妙な?おもしろい羽があります。外側初列の先にさらに伸びた羽があるのがわかると思います。この羽は年齢や季節に関係なく常にあるようです。
左の矢印の先の細い羽のことです。

黒田長禮 鴫千鳥類図説 1918年 参照


最後にこの個体、かごぬけの可能性があります。個人的にはそうでないことを願っているのですが、尾羽、肩羽に一部、部分白化があります。
白化の原因として、遺伝的なもの、老化、病気や外傷、餌のかたよりなどが考えられるそうです。 例えば、飼育下において餌の偏りがあったのではないかと推測することもできます。

かごぬけはあくまで可能生があるということで、真相はよくわかりません。




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by shorebirds-waders | 2006-09-25 08:09 | レンカク Pheasant-tailed | Comments(0)

レンカク1  Pheasant-tailed Jacana 1 / Hydrophasianus chirugus

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レンカク Hydrophasianus chirurgus
幼鳥                        juvenile
2004年11月11日

分布が限られている鳥です。亜種は認められていません。
幼鳥は虹彩が淡黄色で、頭部に赤褐色みがある。雨覆いの模様が特徴的。成鳥では虹彩は暗褐色。
この個体はほとんど幼羽のままだと思う。この手の個体はよく第一回冬羽と図鑑などに記載されているが、一枚でも新しい羽(冬羽)があれば厳密にいえば第一回冬羽になるためだろう。
あるいは、肩羽が第一回冬羽に換羽している個体もみられる。
この個体は肩羽も磨耗がはげしく綺麗な羽(冬羽)もみられないので幼羽でいいと思うがいかがだろう?幼羽がかなり磨耗している。三列風切など磨耗がはげしい。
頭部の赤褐色みと眼の間に黄色い模様が入る個体が多いがこの個体は薄っすらとしかみられない、個体差があるのだろう。

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レンカク
幼鳥                               juvenile                         
2004年11月11日撮影
鳴き声も特徴的で猫みたいに?ミャオーミャオーと鳴きながら飛んでいた。

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レンカク
幼鳥                                juvenile

2004年11月11日撮影

後頭部の画像はなかなかみなさん載せないと思うのであえて載せておく。後頭部にも黄色い模様がみられる。マントル(上背)のこの羽が、冬羽なのかもしれない。そうなると第一回冬羽の個体になるのだがよくわからない。

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レンカク
幼鳥                                juvenile 

2004年11月11日撮影
秋の渡りで成鳥の記録は恐らく日本ではないのではないだろうか?成鳥冬羽がでたら大いに見る価値がある!(成鳥夏羽の記録は春にあります。)
もともとレンカク自体なかなか見れるものではありませんが.......

追記
成鳥冬羽の記録をみつけました。 「きらめく生命 宮古諸島の野鳥」という本に成鳥冬羽の写真が掲載されていました。1998年10月29日撮影
虹彩は暗色で頭頂は黒い。


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by shorebirds-waders | 2005-03-04 23:19 | レンカク Pheasant-tailed | Comments(0)