カテゴリ:コバシチドリ Eurasian Dott( 1 )

コバシチドリ Eurasian Dotterel

コバシチドリ
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コバシチドリは一生のうちで出会えるかどうかの鳥だと思っていましたので、Kさんには感謝の念がたえません。
本当に見れたときは感激しました。ありがとうございました!
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コバシチドリ
Eudromias morinellus
第1回冬羽                   first non-breeding  (first winter)
2009年12月22日
岡山県倉敷市

近年海外では、Eudromias属(コバシチドリ属)からCharadrius 属(コチドリ属)に分類されることが多いです。 
出版予定の「日本鳥類目録 第7版」ではどのように扱われるのか興味深いですね。
(このブログでは旧来のEudromias属で扱っています。)

英名のDotterel 種小名の morinellus は馬鹿な、まぬけ、などの意味
警戒性が低く容易に捕獲されることから
つけられた名という。



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コバシチドリ
Eudromias morinellus
第一回冬羽                  first non-breeding


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警戒し体をすぼめると体型ががらっとかわる。



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コバシチドリ
Eudromias morinellus
第一回冬羽                  first non-breeding







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コバシチドリ
Eudromias morinellus
第一回冬羽                  first non-breeding





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コバシチドリ
Eudromias morinellus
第一回冬羽                  first non-breeding

白い眉斑は後頸でつながり後ろから見るとV字形に見えますが(右端の画像)、画像の通り、首を縮めている時と
伸ばしているときで異なって見えます。


white supercilia meeting in V at nape.
But showing neck extend and retracted. Note how the changing angle of the neck feathers changes the bird's outer appearance.

reference
「Sibley's Birding Basics」David Allen Sibley 2002


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コバシチドリ
Eudromias morinellus
第一回冬羽                  first non-breeding

翼下面は白っぽい。
この画像からはわからないが、外側初列風切、P10の羽軸が顕著に白い。

「SHOREBIRDS OF THE NORTHERN HEMISPHERE」Richard Chandler著 2009 に素晴らしい飛翔写真が掲載されています。

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コバシチドリ
Eudromias morinellus
第一回冬羽                  first non-breeding

ダイゼンと一緒に行動していることもあった。
ちなみにこのダイゼンも第1回冬羽の個体でした。


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コバシチドリ
Eudromias morinellus
第一回冬羽                  first non-breeding

和名のコバシチドリは小さな嘴に由来します。
「小嘴千鳥 コバシチドリ」
画像からわかるように、ダイゼンと比較するとその嘴の小ささが目立ちます。




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コバシチドリ
Eudromias morinellus
第一回冬羽                  first non-breeding




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コバシチドリ
Eudromias morinellus
第一回冬羽                  first non-breeding




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コバシチドリの尾羽のパターンは、ムナグロやダイゼンよりコチドリ等の尾羽のパターンに
よく似ています。外側尾羽先端には暗色のしきりに白斑がでます。

Tail pattern
「The Dotterel has a tail pattern much like that of the smaller plovers,
with slightly darker tip and white edges,but the outer feathers arte extensively
white-tipped,so the tail shows conspicuous white corners.」
By 「SHOREBIRDS of the Pacific Northwest 」 Dennis Paulson 1993


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耳が偶然写っていました。

関連リンク↓ 耳の画像集
Ear opening 耳の穴


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赤い丸で囲ったところが幼羽です。
肩羽等の茶褐色の羽縁の羽は冬羽


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明らかな幼羽が赤くまるで囲った羽。
この羽は幼羽とわかりやすい模様をしています。
このわかりやすい幼羽が確認できたので、第1回冬羽の個体と断定できました。

三列風切は幼羽と冬羽と2世代の羽が見てとれます。


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別角度から。
白いまるで囲った羽が幼羽。



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三列風切の4枚の内2枚、茶褐色の羽縁を持つ2枚が冬羽。
白い羽縁の羽2枚が幼羽。先端が磨耗しているのがわかります。

幼羽と冬羽の2世代の羽が三列風切には存在しているのがこれでわかります。



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羽繕いや、羽をぶるっとふるわせた時に、肩羽で通常隠れている小雨覆がでてくることがあります。
この隠れた羽が重要なことがあります。
今回は他の部分から幼羽が見つけれますが、他のシギチでも、なかなかわかりにくい個体は
こういうところの観察が非常に重要になってきます。


関連リンク↓
Philomachus pugnax エリマキシギ
Ruff 1-2

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Aの丸で囲った羽が肩羽で隠れていた幼羽の小雨覆。





この年2009年には兵庫県淡路島に9月17日頃幼羽の記録があり今回の岡山の個体と同一個体では
という話もありますが、私は羽のパターンなど詳細な検討ができていませんのでわかりません。

国内の写真図鑑類を見ると幼羽や、一部肩羽が冬羽に換羽している個体が殆ど。

 「奄美の野鳥図鑑」NPO法人奄美野鳥の会編2009、文一総合出版
に掲載されている1995年12月に奄美大島で撮影されている個体はキャプションには冬羽とだけ記載がありますが、今回の岡山の個体と同様、第1回冬羽の個体です。

沖縄県の野鳥 1986
改定沖縄県の野鳥1993
沖縄の野鳥2002
はすべて1975年1月に撮影された同一個体だとおもわれますが、これは貴重な記録で
少なくとも生後一年以上経過している個体(第一回冬羽ではない)冬羽の個体。
また下記の沖縄のOZOKさんのブログ掲載個体も同様。



沖縄のOZOKさんの ブログ 「シギ、チドリの識別 こちらのブログには、貴重な羽衣の画像が公開されています。
(OZOKさんには快くリンクのご了承をいただきました!ありがとうございます!)



夏羽の記録がないのか調べたのですが、「The Birds Of Japn」Mark A. Brazil著1991年Helm.
によると1981年落鳥で4月27日の記録があるという。時期から夏羽だろうと推測できます。

また森岡照明さん、山階の茂田さんに他の夏羽の記録をお聞きしたのですが、茂田さんから、野鳥35巻8号41-42に2例の記録があるそうで、昭和42年9月8日新潟県次第浜で夏羽が撮影されているそうです。
時期的にかなり摩耗した夏羽か?一部冬羽に換羽しているのではないかと思われる。写真を見てみたいものです。


追記
その後、この「野鳥」35巻8号 1970年 日本野鳥の会 を古書店で入手することができ原文を確認できました!

故高野伸二さんの「珍鳥風景Ⅳ 」という記事で

「(昭和)38年の5月に蒲生で見られた二羽が冬羽から夏羽に換羽中であったということ(観察者の佐藤和夫さんの話)と、42年9月8日に次第浜(新潟県)で撮影された一羽がまだほとんど夏羽であったという他はすべて冬羽である」と記述されています。

※1970年当時日本では幼鳥という羽衣の認識が低く、高野さんの「他はすべて冬羽である」は、おそらく幼鳥や第1回冬羽の個体が殆どだと思われます。


記事には次第浜の個体は写真があるという。(写真は掲載はされていませんが)




もし国内の記録で夏羽の写真が掲載されている出版物があればご教示ください!
またもし国内で夏羽を撮影されているかたがいらしゃいましたら是非拝見させてください!



※注 ある出版物で今回の岡山の同一個体を成鳥冬羽とキャプションがついていますが、
上記のとおり第1回冬羽の個体です。
by shorebirds-waders | 2012-02-20 13:08 | コバシチドリ Eurasian Dott | Comments(0)