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カラフトアオアシシギ 2 Nordmann's(Spotted) Greenshank/ Tringa guttifer

徒然鳥日記
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first summer Nordmann's(Spotted) Greenshank



Japanese very rare bird.

Summer plumage is especially rare.

I guess this individual is first summer plumage.

This individual have worn juvenile primaries and worn lesser coverts.







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カラフトアオアシシギ
2008年6月20日
Chiba pref.Japan
Tringa guttifer
第一回夏羽                                          first summer
今年の6月関東を騒がせた希少種カラフトアオアシシギ夏羽です。
この時期に数週間滞在してくれた貴重な個体です。
おかげで2回観察しにいけました。


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カラフトアオアシシギ
2008年6月20日
Tringa guttifer
第一回夏羽                                          first summer
カラフトアオアシシギの夏羽は非常に稀少です。秋は幼鳥が多く、記録自体も
秋が圧倒的に多いです。
私がカラフトアオアシシギの夏羽を見たのは前回1992年の8月12日愛知県でした。図鑑にも良く出ている有名な個体です。
以前も書いたと思いますが、この日の目当てはカラフトではなくアシナガシギ、北米の迷鳥です。
この日は夢の共演で、カラフトアオアシシギ夏羽、シベリアオオハシシギ2羽幼鳥
アシナガシギ夏羽、ハジロコチドリと観察でき、人生で一度あるかないかの物凄い1日でした。
一枚の大きな塩田に他のシギもまざってこんなのがいるのですから、シギチファンにとっては
忘れられない日です。懐かしいですね。
SさんHさんににつれていっていただきました!
その節はありがとうございました!笑


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カラフトアオアシシギ
2008年6月20日
Tringa guttifer
第一回夏羽                                          first summer

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カラフトアオアシシギ
2008年6月20日
Tringa guttifer
第一回夏羽                                          first summer

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カラフトアオアシシギ
2008年6月20日
Tringa guttifer
第一回夏羽                                          first summer


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カラフトアオアシシギ
2008年6月20日
Tringa guttifer
第一回夏羽                                          first summer

実は前回の
キリアイ3
コアオアシシギ 3はこのカラフトアオアシシギの考察をする上の前ふりでした。
一見成鳥夏羽に見える個体でも中には(種により個体により)第一回夏羽の若い個体がいるということがわかったと思います
今回のカラフトアオアシシギも、上面はかなり夏羽に換羽しており静止時(翼を広げないと)成鳥の夏羽のように見えます。ただ私は渡来当初から、ネットで翼を広げた画像等をみると初列風切が茶褐色で摩耗しているように見え、幼羽が残っていると思っていました。
おそらく第一回夏羽の個体だろうと見ていました。
最初に現地に行ったときは地元の多くの方は
成鳥のメス?といっておられ、私は何で?と疑問に思っていました。

春の年齢識別は初列風切が見るべき重要ポイントになります。
ただし初列風切も少数は、第一回夏羽でも換羽してしまっている種、或いは個体もいるので
そうなると年齢識別は困難ですが、今回のように、初列風切が幼羽のまま残っており摩耗していれば
見当がつけれます。また前回のコアオアシシギやキリアイのように外側が換羽して内側に幼羽がのこっていれば、間違いなく、第一回夏羽と識別できます。成鳥では同時期にこのような換羽のパターンは決してなりませんので。
「春の年齢識別のポイントは初列風切です!」

以前は雨覆ばかり見ていて初列風切をみる意識がなかったのですが、このミユビシギの観察と海外の文献を読みこなしていくうちに年齢識別における初列風切の重要さを認識しました。
雨覆だけでは、中には冬羽なのか幼羽なのかよくわからない個体がいて決定打に欠ける場合が
ありますので現在は両方見ています。


カラフトアオアシシギの場合、年齢識別の海外の資料は、分布域が限られているので海外の大図鑑BWPやHANZABにも換羽の詳細はのっていません。
私が調べたところ唯一BTO GUIDE 17に載っていました。
BTO GIUDE 17 says 「 1S Moderately worn primaries.Some attain SP. 」
1S (第一回夏羽)では初列風切が摩耗していると、少数は夏羽に達する」

少数の個体は、今回の個体のように1Sでも成鳥のようにかなり夏羽に換羽する個体がいるということです。

今回の個体は6月なのに、繁殖地にはいかず日本に数週間滞在していました。カラフトアオアシシギの産卵期は5月下旬から6月中旬(清棲 昭和40年)とのことで今回の個体は
、繁殖しない若い個体ということは想像はできます。

私の個人的な見解では当初のとおり第一回夏羽の個体できまりです。

念の為、海外のシギチの図鑑をだしている方々にメールしましたが、第一回夏羽を否定する人はいませんでした。ただし、上面がかなり夏羽に換羽しているので、そのことにたいして
違和感をかんじている人はいましたが、前回のコアオアシシギやキリアイの例をみていただければ、上面がかなり夏羽に換羽して、一見成鳥夏羽に見えるような個体でも、第一回夏羽の個体がいるとわかったと思います。またBTO GUIDE にも1Sでも少数は夏羽に換羽する個体もいると記載があるので間違いないと思います。

今回カラフトの画像を海外の方に送ったのですが、皆さん!ワオー凄い!と言う反響で
すぐに返事がきました。どこでもWader buff(シギチ狂)の心は一つだなと感じました。








references

・BTO GIUDE 17
Guide to the identification and ageing of Holarctic Waders 1977

増補改訂版 日本鳥類大図鑑Ⅱ 清棲幸保  昭和40年



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カラフトアオアシシギ
2008年6月20日
矢印の尾羽は他の尾羽と異なり、先端が摩耗し色もあせているので幼羽の可能性があります。


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カラフトアオアシシギ
2008年6月20日
Tringa guttifer
第一回夏羽                                          first summer

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カラフトアオアシシギ
2008年6月20日
Tringa guttifer
第一回夏羽                                          first summer

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カラフトアオアシシギ
2008年6月20日
Tringa guttifer
第一回夏羽                                          first summer


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カラフトアオアシシギ
2008年6月20日
Tringa guttifer
第一回夏羽                                          first summer

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カラフトアオアシシギ
2008年6月20日
Tringa guttifer
第一回夏羽                                          first summer



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カラフトアオアシシギ
2008年6月20日
Tringa guttifer
第一回夏羽                                          first summer



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カラフトアオアシシギ
2008年6月20日
Tringa guttifer
第一回夏羽                                          first summer


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カラフトアオアシシギ
2008年6月20日
Tringa guttifer
第一回夏羽                                          first summer










10 June 2008




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カラフトアオアシシギ
2008年6月10日
Tringa guttifer
第一回夏羽                                          first summer

右から ウミネコ コオバシギ、カラフトアオアシシギ、ダイゼン、オカヨシガモのお尻(笑)

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カラフトアオアシシギ
2008年6月10日
Tringa guttifer
第一回夏羽                                          first summer

右から オバシギ ダイゼン カラフトアオアシシギ ダイゼン

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カラフトアオアシシギ
2008年6月10日
Tringa guttifer
第一回夏羽                                          first summer

カラフトアオアシシギとダイゼン

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カラフトアオアシシギ
2008年6月10日
Tringa guttifer
第一回夏羽                                          first summer



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カラフトアオアシシギ
2008年6月10日
Tringa guttifer
第一回夏羽                                          first summer

今回、カラフトアオアシシギの他にも気になるシギがいました。
この画像に写っている、オオソリハシシギとオバシギです。
どちらも第一回夏羽の個体で、私にとってはオバシギの1Sは初めてでしたし、
オオソリハシシギに関しても2回目の観察でした。
オバシギはオーストラリアの友人に1Sの個体の画像を送っていただいてこれに似た羽衣
を見ていましたが、日本でこのような個体が観察できたのは非常に幸運でした。
いつも春はオバシギの1Sを意識して探していましたが今まで見たことはありませんでした。

正直カラフトがもし見れなくてもこの2個体が見れればそれで充分だと思っていました。
それくらい私には価値ある個体でした。

年齢識別をしているとこういう楽しみがあります。普通の観察者は、この2個体をみても
「あ~オバシギか~、オオソリか~」で終わりだと思いますが、どうしてどうしてこの個体は
非常に面白い個体なのです。
ベテランになればなるほど普通種はあまりじっくりみなくなりがちなのですが、年齢識別をしていると普通種でもじっくり観察しようという原動力になります。
また年齢識別をしていると、わからないことだらけでますますバードウォッチングの奥深さ
を感じます。
またオバシギは欧米にはいませんから、個体差や各年齢(stage
)の写真は非常に価値がありますし、日本人が興味をもって観察するには非常によい対象です。
オオソリハシシギに関しても、ヨーロッパとは別亜種ですし、コシジロオオソリハシシギも日本には渡来していますから、オオソリハシシギも侮れないのです。

超珍鳥のカラフトアオアシシギも見ながら、超普通種のこの2個体も非常に興味をもって観察していました。







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カラフトアオアシシギ
2008年6月10日
Tringa guttifer
第一回夏羽                                          first summer

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カラフトアオアシシギ
2008年6月10日
Tringa guttifer
第一回夏羽                                          first summer

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カラフトアオアシシギ
2008年6月10日
Tringa guttifer
第一回夏羽                                          first summer







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カラフトアオアシシギ
2008年6月10日
Tringa guttifer
第一回夏羽                                          first summer

翼下面が白いのも特徴の一つです。

「Shorebirds an identification guide to the waders of the world 」1986 Peter Hayman 他

には「尾羽の先端から脚(指)はでていません」 記述にも「toes do not project beyond tail-tip 」とあります。

2005年に出版された「Waders of Europe,Asia and North America 」 Don Taylor
には「 the toes just project beyond the tail-tip 」 と記述があり 指は尾羽の端からでると記述されており、こちらが正解だと思います。

今回の個体やネットの画像をみていると、尾羽の先端から少し脚(指が)でています。



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カラフトアオアシシギ
2008年6月10日
Tringa guttifer
第一回夏羽                                          first summer

左から コアオアシシギ 、アオアシシギ 、カラフトアオアシシギ

left Marsh sandpiper
center Common Greenshank
right Nordmann's Greenshank

嘴についてですが、基本的にはコアオアシシギは嘴が針の様に細くて長く。
カラフトは嘴基部が太い(この個体はあまり太さを感じさせない個体でしたが)
アオアシシギはこの中間というイメージでしょうか。

基本イメージは上記で、ただやはり個体差があるので、稀にアオアシシギでも嘴基部が太くて
カラフトに似ているタイプや、コアオアシシギでも嘴基部がやや太めなのも稀にいます。
でも体のプロポーションや、羽衣などをみると識別できます。
全体と細部の両方をバランスよく見る必要があります。
1箇所の識別ポイントだけで
判断すると思わぬ誤った識別をすることがあるので注意してください。






今回も KOICHI_78 さんに大変お世話になりました。ありがとうございました!



Tringa guttifer カラフトアオアシシギ
Nodmann's Greenshank (Spotted) Greenshank 1



Link

Nordmann's Greenshank - A personal blog dedicated to this highly threatened shorebird
カラフトアオアシシギのブログです!必見!
by shorebirds-waders | 2008-07-22 16:02 | カラフトアオアシシギ Spotted | Comments(5)

コアオアアシシギ3 Marsh Sndpiper / Tringa stagnatilis

徒然鳥日記
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Marsh Sandpiper first summer
Japan 9 May 2008
動画ではスマートな体型、脚の長さ、首の長さ、餌のとり方など
この種らさしさがでていますのでじっくりご覧ください。
針のような嘴の細さ(稀に嘴基部がやや太めの個体もいますが)
アオアシシギとはやはり異なりますね!



First summer Marsh Sandpiper

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コアオアシシギ
2008年5月9日
Tringa stagnatilis
第一回夏羽                                     first summer

この画像からはまったく成鳥の夏羽にしか見えませんが、翼を広げると
幼羽が残っていますので(去年生まれの個体)第一回夏羽の個体とわかります。

日本の写真図鑑でも成鳥夏羽となっている写真の中には、実は第一回夏羽の個体が少数混じっている可能性があることがこのことからもわかると思います。翼を広げないとわからない個体が中にはいるのです。






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コアオアシシギ
2008年5月9日
Tringa stagnatilis
第一回夏羽                                     first summer

前回のキリアイ同様、外側の初列風切が3枚換羽しており内側の初列風切(P1~P7)、次列風切のすべては幼羽が残っています。

幼羽から第一回冬羽、第一回夏羽、第二回冬羽までの換羽は部分換羽ですので
部分的に幼羽を残して換羽していきます。ということは換羽していないので残った幼羽は
どんどん摩耗していきます。
成鳥は夏羽から冬羽への換羽で完全換羽します。ですから春のこの頃ですと
若い個体より摩耗が少なく、この個体のように外側と内側のコントラストというのは見られません。


換羽の基本的なことはこちらで↓
このブログの主訴

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コアオアシシギ
2008年5月9日
Tringa stagnatilis
第一回夏羽                                     first summer

この画像は超貴重です!
国内外の写真図鑑でも第一回夏羽の特徴がでているこのような画像は見たことがありません。
海外の図鑑で記述はあっても画像は見た事がないです。
キリアイ1S同様超レア画像です!(誰も言ってくれないので自分でアピールしておきます!爆)

第一回夏羽の個体はは非常に換羽に変化が大きいようで、外側の初列風切を換羽するのもいますし、初列風切を換羽せず幼羽のままの個体もいるようです。
外側の初列風切を換羽するタイプもその枚数も変化があるようです。
夏羽の換羽が進んだ個体は成鳥と同じく繁殖地にいくようです。
夏羽の換羽をあまりしない個体(遅い個体)などは越冬地にそのまま留まるようです。

私の個体は愛知県で撮影したものですが、愛知では越冬した個体が数羽いたそうですので
日本で越冬していた個体かもわかりません。


BTO GUIDE says 「Some (<25%) replace outer 2-4 primaries from January
-May In spring primaries either all moderately worn or showing contrast
between fresh outers and worn inners.」


HANZAB says 「 Varies In New Guinea, Indonesia,se.Asia and s. Africa ,all immatures have new outer primaries (usually 2-3 , but up to five),Feb.-Mar.In Kenya ( Pearson 1974) and other parts of e.and w.Africa,10-15% of
immatures replace outer four primaries.No infomation in Aust.; probably as in New Guinea.
Most birds that moult outer primaries in pre-supplemental moult attain
breeding plumage similar to that of adults in first pre-alternate moult between Feb. adn late Apr.and migrate N with adults.Birds that do not moult outer primaries have little or pre-breeding moult and most stay in non-breeding areas.」





references

・Handbook of the Birds of Europe, the Middle East, and North Africa: The Birds of the Western Palearctic volumeⅢ1983
(通称BWPと略して言われたりします)

・Handbook of Australian, New Zealand & Antarctic Birds volume 3 1996
(通称 HANZB と略して言われたりします)



・BTO GIUDE 17
Guide to the identification and ageing of Holarctic Waders 1977

・The Shorebird Guide 2006


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コアオアシシギ
2008年5月9日
Tringa stagnatilis
第一回夏羽                                     first summer

左側の翼も同じですね。外側の初列風切P8~P10が換羽済みで新しく綺麗。色も黒っぽい。
内側の初列風切と次列風切は先端がささくれていて色も褪せて茶褐色です。(幼羽とわかります)。


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コアオアシシギ
2008年5月8日
Tringa stagnatilis
第一回夏羽                                     first summer

実はこの個体は、8日の夕方発見し9日にも同じ場所で観察しました。
年に数回、車中泊するのですがこの日もそうでした。
おかげで貴重な個体を撮影できました。


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コアオアシシギ
2008年5月8日
Tringa stagnatilis
第一回夏羽                                     first summer

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コアオアシシギ
2008年5月8日
Tringa stagnatilis
第一回夏羽                                     first summer



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コアオアシシギ(左)とタカブシギ(右)(Marsh Sandpiper and Wood Sandpiper)



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コアオアシシギ(左)とタカブシギ(右)(Marsh Sandpiper and Wood Sandpiper)



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コアオアシシギ(左)とタカブシギ(右)(Marsh Sandpiper and Wood Sandpiper)













Marsh Sandpiper and Greenshank and Nordmann's Greenshank

コアオアシシギ とアオアシシギ と カラフトアオアシシギ 比較画像

一番脚が長く見えるのがコアオアシシギ、その次にアオアシシギ、一番脚が短いのが(短足)
なのがカラフトアオアシシギ。
嘴も一番細いのがコアオアシシギ、それより太いのがアオアシシギもっと太いのがカラフトアオアシシギです。(このカラフトはあまり太くない個体でしたが)

蹼(みずかき)はカラフトアオアシシギが一番大きい。特徴です。

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コアオアシシギ

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アオアシシギ

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カラフトアオアシシギ









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左から コアオアシシギ 、アオアシシギ 、カラフトアオアシシギ

left Marsh sandpiper
center Common Greenshank
right Nordmann's Greenshank


There were a lot of accesses from Spain. Did anyone introduce my blog?

Tringa stagnatilis コアオアシシギ
Marsh sandpiper 1
Marsh sandpiper 2
by shorebirds-waders | 2008-07-09 10:22 | コアオアシシギ Marsh Sandpi | Comments(2)

キリアイ 3 Broad-billed Sandpiper/ Limicola falcinellus sibirica

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Special Thanks;Mr.Nobuo Shiraki

この画像は、白木信生さんにお借りいたしました。白木さん、貴重な画像ありがとうございました!



first summer Broad-billed Sandpiper
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キリアイ
Limicola falcineollus sibirica
2008年5月25日
撮影 白木信生
第一回夏羽                                     first summer

今年の春、大阪で話題になったキリアイ夏羽。
キリアイは春の記録は基本的に少なく、秋の幼鳥の記録が圧倒的に多い。
私も今回初めて夏羽を見る事ができ感動しました。(実はずっとみたかったのです。)

去年(2007年)はかなり幼鳥の数が多い年だったが、そんな年もごく稀にあるようです。

{野鳥ものがたり ー京阪神の水辺の鳥ー 坂根 干 著 1982年 たたら書房}
によると昭和28年には8月下旬から10月中旬にかけて8回、計102羽を観察している。
この年には61羽の群れを見た日もあった。 という記述がありました。(この本は分布の面白さを書いているので一読をお勧めします。)

この個体は成鳥ではなく第一回夏羽の個体です。(去年生まれです。)
上の画像からは一見成鳥夏羽のように見えます。成鳥と殆ど変わらないくらい夏羽に換羽していますが、下の翼を広げた画像をみると答えがわかります。


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キリアイ
Limicola falcineollus sibirica
2008年5月25日
撮影 白木信生
第一回夏羽                                     first summer

まず見るべきポイントは初列風切です。英語でprimary と言いますので、頭文字をとってPと
略して書いたリします。
初列風切をみると外側(体から遠い方の羽根)と内側の初列風切(体に近い羽根)
にコントラストがわかると思います。外側の羽根は色も黒く、羽根の先端も丸みをおび
摩耗が少なく綺麗。
反対に内側の初列風切は色も茶褐色みがあり羽根の先端も尖り気味で
摩耗しています。この内側の初列風切が摩耗した幼羽とわかります。次列風切は全て幼羽が残っています。初列雨覆も内側は幼羽が残っています。

幼羽が残っているということはこの個体が若いということがわかり、第一回夏羽の個体だとわかります。
成鳥では同じ時期このような外側の初列風切の換羽を行いません。繁殖後の換羽(夏羽から冬羽の換羽)で完全換羽して全身の羽根を一新しているので、この個体のように外側と内側のコントラストは同時期ではみられません。

幼羽根の特徴(傾向)
幼羽根は構造上やや弱く摩耗しやすい。
風切や尾羽は幅が狭く、先端が尖りぎみの傾向がる。(成鳥の羽根は丸みがある。)



ここで一度第一回夏羽の羽衣についてすこし整理したいと思います。

第一回夏羽の羽衣は非常に変化が大きく(variable)
例えば外見上(静止時)大きく分けると3タイプに分けることができると思っています。

1、殆ど冬羽のままのようなタイプ
2、部分的に一部夏羽に換羽するタイプ
3、外見上成鳥夏羽と変わらないくらい換羽しているタイプ (私自身の観察では、オオハシシギやコアオアシシギで観察経験があります。)

これらは種により個体により非常に変化が大きく同一種でもこのような3タイプ見られることもあります。
基本的に3タイプとも翼を広げた鮮明な画像がないと年齢識別が難しい場合が多いです。
今回のキリアイも翼を広げた画像がないと外見上成鳥夏羽としか判断できないと思います。
しかも今回の個体は外側の初列風切を換羽しているので静止時外側の初列風切は見えていますが、換羽しているのでまったくわからないのです。


幼鳥のその後の初列風切の換羽も整理したいと思います。
初列風切の換羽も3タイプに分けることがでます。

1.初列風切は換羽せず、幼羽を残していく。(多くの個体、種ではこのパターンが多く、残った摩耗した幼羽から年齢識別が可能)
2.一部の種、個体では初列風切を全て換羽する。この換羽では成鳥との識別が困難になります。
3.外側の初列風切を換羽するタイプ。この換羽をする種や個体がいます。(残った内側の初列風切は摩耗していくので外側と内側のコントラストで識別ができます。)

上記の初列風切の換羽は同一種でもこのような1のタイプ、2のタイプ3のタイプの換羽をする
ことがあります。

第一回夏羽の個体はいままで関心があまりもたれておらず、また一部のバンダーの方の領域?だったので日本では情報が極端にすくないです。記事も写真も図鑑には殆どでていません。海外の文献では文章で第一回夏羽の個体の特徴などでていますが、海外でも写真は皆無で殆どみたこtがありません。

外側の初列風切を換羽するという記載は
日本では茂田さんの記事「BIRDER誌」1991年10月号「形態と識別 メリケンキアシシギとキアシシギ」の記事中でみたことしかありません。


私の中ではこの↓ミユビシギの個体との出会いで、初列風切を意識してみるようになりました。
この野外観察から不思議に疑問に思ったのでした。野外観察から得るものはやはり大きいです。
当初このミユビシギを見たとき基本的な換羽は知っているつもりでしたから第二回冬羽までは
部分的に幼羽を残していくことはわかっていました。だからこのミユビシギを見たときも
明らかに内側の初列が摩耗していたのでこれは幼羽で1Sだと即座に思いました。
ただ外側を換羽するとは知りませんでした。そこからいろいろ調べると、師匠にもご教示いただき意外と多くの種で中には外側の初列を換羽するのがいると知りました、そこから雨覆の摩耗より初列風切を注目するようになりました。
当時の記事をみても「私にはヘラシギ見たのと同じくらい貴重な個体だ」と書いていますが
今思ってもこの個体との出会いから大きく変わったような気がします。年齢識別の奥深さ、どこに注目すればいいのかなどここで大きく道が開けたよう気がします。
ミユビシギSanderling 4



換羽の基本的なことはこちらで↓
このブログの主訴



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キリアイ
Limicola falcineollus sibirica
2008年5月25日
撮影 白木信生
第一回夏羽                                     first summer



日本の図鑑で第一回夏羽の詳細な記載がある図鑑類はありませんので下記を参照します。
いずれの文献も外側の初列風切は換羽し、内側の残った幼羽とのコントラストが見られると記載があります。
BWPには、インドネシアにおいては4~5枚の外側の初列風切を換羽するとあります。日本と同一亜種のL.f.sibiricaで東シベリアで繁殖する個体郡と推測されます。
今回のこの個体も5枚換羽していますね。



BTO says 「1S  Contrast of worn inner and fresh outer primaries.Most attain SP」

The Shorebird Guide says 「Between early December and April a variable number of outer primaries are replaced.」



references
・Handbook of the Birds of Europe, the Middle East, and North Africa: The Birds of the Western Palearctic volumeⅢ1983
(通称BWPと略して言われたりします)

・Handbook of Australian, New Zealand & Antarctic Birds volume 3 1996

・BTO GIUDE 17
Guide to the identification and ageing of Holarctic Waders 1977

・The Shorebird Guide 2006



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キリアイ
Limicola falcineollus sibirica
2008年5月25日
撮影 白木信生
第一回夏羽                                     first summer

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キリアイ
Limicola falcineollus sibirica
2008年5月25日
撮影 白木信生
第一回夏羽                                     first summer


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キリアイ
Limicola falcineollus sibirica
2008年5月25日
撮影 白木信生
第一回夏羽                                     first summer



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キリアイ
Limicola falcineollus sibirica
2008年5月25日
撮影 白木信生
第一回夏羽                                     first summer












My photos
こちらは私のカス画像(苦笑) 
一応私も見る事ができたという証拠画像です。
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キリアイ
Limicola falcineollus sibirica
2008年5月25日
Nobuhiro Hashimoto
第一回夏羽                                     first summer



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キリアイ
Limicola falcineollus sibirica
2008年5月25日
Nobuhiro Hashimoto
第一回夏羽                                     first summer





Limicola falcinellus  キリアイ
Broad-billed Sandpiper1
Broad-billed Sandpiper2
by shorebirds-waders | 2008-07-01 13:17 | キリアイ Broad-billed Sa | Comments(4)