第一回表紙 キアシシギ

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第一回目の記事です。
このブログは日本でみられるシギチドリ類限定の画像集です。
主にシギチドリの年齢識別(ageing)を試みたいと考えています。
年齢といっても、生後一年から一年数ヶ月程度です。
年齢識別ができるようになると観察に深みが増し、成鳥と幼鳥の渡りの時期の違い(秋の渡りでは、トウネンなどでは成鳥が先に渡来し幼鳥は後から渡来します。)が解ります。
また、一般的に難しいとされているシギチドリの識別能力も向上します。
普通種でも、完全な冬羽の観察は難しく、もしオバシギやキアシシギが冬季にみられたら充分観察する価値があります。(沖縄やオーストラリアではシギチの冬羽がみられます。私も一度は行きたいです!)
逆に夏羽が観察することが難しいシギチもいます、キリアイやコバシチドリの夏羽がでたら是非見たいものです!
普通種でも、成鳥、幼鳥、第一回冬羽、第一回夏羽なのか解ると楽しみが増し、バードウオッチングに飽きがきません!鳥の世界はまだまだ解らないことが多いのです!
私はシギチドリ類の各羽衣、夏羽、冬羽、幼羽など全ての羽衣を観察撮影したいと思っています。冬羽の観察はなかなか難しい種が多いですが。(越冬地でしか見れないことが多い為)
特にヨーロッパやアメリカなどに分布しないシギチ、世界に広く分布していても亜種が東アジアに限られる種は情報が少なく日本人が調べる価値が充分にあります。
ヨーロッパやアメリカに分布しているシギチドリ類は日本より数段調べられています。彼らは
東アジアに分布しているシギチドリ類の情報を知りたがっています。日本人はもっと世界に向けて情報発信していくべきだと感じます。インターネットでそういったことが可能になってきたので
もっと海外の方とも情報の共有ができればいいなーと思います。英語がある程度できなければなりませんが。私も英語勉強中です。(汗)




当サイトの見方のコツ
画像を見る際に、この画像はいつ撮られたものか日付をみて下さい、成鳥でも春と秋では 羽の摩耗具合や換羽状況がことなります。春の渡りの時の画像なのか、秋の渡りの画像なのか意識してみてください。
分布を意識してください。その鳥は世界規模でみるとどのような分布をしているのか、アメリカにはいるのか、ヨーロッパには?
このサイトは、シギチドリの年齢識別の問題提起ができればと考えています。ご自身で疑問をもって観察してみてください。きっと新しい発見があります。
羽衣を詳しく観察することにより、「なんだ普通種のキアシシギか~」というようなことは少なくなると思います。普通種でも詳しく観察することにより新しい発見がありますし、日本では普通種でも世界規模でみると希少種です。日本人が普通に見ることができるキアシシギを観察しないのはもったいないです。

分布に関して、例えば日本では普通種でも世界規模でみると希少種なのをいくつか列挙してみますと。
まずはトウネンです。トウネンはニシトウネンというそっくりな別種がいますから欧米の人も特に感心が高いです。類似種が多いですし。次にヒバリシギ、ウズラシギ、オバシギ、キアシシギ、ホウロクシギ、なども。
チドリでは、ムナグロ、イカルチドリ、ケリ、亜種で稀少なのはメダイチドリ、オオメダイチドリ
など世界的な分布から考えると、貴重なシギチが日本にはたくさん渡来しています。

シギチドリの第一回夏羽は資料も少なくわかっていないことばかりです。この辺をもっと興味をもってみる必要があると思います。
亜種に関して。亜種の識別はかなり難しいですが、みなさんが亜種に興味をもって活発に意見交換、議論することが亜種の解明に繋がると思います。
管理人もわからないことだらけです。みなさんと一緒に少しでもシギチドリのことがわかればと思っています。
一人でできることはあまりにもかぎられているので、もっと多くの方々に興味がもたれシギチの観察精度が増せばうれしいことです。そしてそれがまた保護にも役立てばなおさらのことです。


・シギチの年齢識別をするにあたって
→ まず基本的な換羽を覚えてください。
→鳥体各部の名称を覚えてください。

この二つは是非マスターしてください。そうするだけで格段にレベルアップできると私は思います。


シギチドリの換羽について
年齢識別をする上である程度換羽についての知識が必要になります。生まれたてのひなは、幼綿羽に覆われ、完全換羽により幼羽(juvenile)となります。次の第一回冬羽(1W)の換羽は部分換羽であり体羽のみ換羽し、風切、尾羽、内側中雨覆いは幼羽が残ります。次の第一回夏羽(1S)の換羽も部分換羽であり体羽のみの換羽、風切はそのままで一部の尾羽、雨覆い、三列風切を換羽します。そして次の第二回冬羽(成鳥冬羽、2W)でやっと全身の完全換羽となります。次の第二回夏羽(成鳥夏羽)の換羽は部分換羽であり、風切は冬羽のままで体羽のみの換羽です。
第二回夏羽(成鳥夏羽、2S)以後の換羽は冬羽への完全換羽と夏羽への部分換羽を毎年反復します。

・実際はかなり複雑で異なることがあります。
・部分換羽でも風切、雨覆い、尾の一部を換羽することがあります。
・多くの種では、第二回冬羽で成鳥冬羽となり、第二回夏羽で成鳥夏羽となります。(例外あり)
・第一回冬羽は部分換羽であり、風切、尾羽、内側中雨覆いに幼羽が残っており、これにより年齢識別ができます。
・第一回夏羽でも、風切は幼羽のままなのでかなり摩耗しているはずです。逆に成鳥は冬羽で全身換羽していますから風切は第一回夏羽よりも摩耗がすくないはずです。
・実際野外で観察すると、第一回冬羽は比較的わかりやすいですが、第一回夏羽はむずかしくなってきます。ただそのあたりが一番面白いところでもあり、観察撮影して記録に残すことが価値あるものとなります。
・第一回冬羽あるいは第一回夏羽の換羽で一部の種類のいくらかの個体は外側の初列風切を換羽するものがいます、
 キアシシギや、私はミユビシギでも確認しました。それが年齢識別のポイントにもなります。
 外側が新しく摩耗が少なく、内側の初列風切が摩耗しているので成鳥とは区別できます。
  1W → 1S (primaries contrast of old inners and new outres )
 成鳥ではこれと逆になりますから、成鳥は通常初列風切の内側P1から換羽していきますか 
 内側が新しく外側が古いはずなのです。



引用文献
BIRDER 1991 10
日本野鳥の会大阪支部ミニ野鳥教室 2003 .9.




鳥体各部の名称
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鳥体各部の名称は、年齢識別をするためには覚えるようにしてください。
どの羽に幼羽が残っているのか示すのにわからないとなかなか先に進めないからです。
もうこれは丸暗記です!笑
覚えるのに後ろから覚えると良いと思います。
尾羽→初列風切→三列風切→大雨覆→中雨覆→小雨覆→肩羽→上背という順番で。

翼を広げたら次列風切などもみえますからあわせて覚えるようにしてください。

通常、大雨覆、中雨覆、は一列、
小雨覆は複数列あります。
肩羽は5列あります。上段3列、下段2列あります。
シギチドリ類の場合、スズメ目の鳥と違って静止時次列風切は見えません。
肩羽が大きく特徴的です。





撮影機材は主に、デジスコです。KOWAのTSN824のスコープに、デジカメは、Nikonの4300、SonyのW1使っています。接眼レンズは50倍(TSE9W)と32倍(TSE14WB)を使っています。
21倍(TSE21W)、カシオZ750機材追加しました。



注意 年齢識別は管理人の現時点での、個人的見解によるものですので、今後年齢識別の情報、技術がませば変わる可能性があります。また、おもわぬ誤りもあると思いますのでご指摘頂けたら幸いです。
このブログはシギチの年齢識別の問題提起ができればと考えています。ご自身で疑問をもって観察してみていただければと思います。
記事も充分推敲されたものではなく、より良いものをめざして編集していきますので、ご容赦お願い致します。画像もいいものが撮れましたら差し替え、追加いたします。


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# by shorebirds-waders | 2005-03-04 21:46 | はじめに | Comments(21)