メリケンキアシシギ Wandering Tattler / Heteroscelus incanus

徒然鳥日記
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メリケンキアシシギ
２００７年５月２４日
Heteroscelus incanus

鼻溝が長いのがよくわかる。鼻孔とは別なので注意。

キアシシギとは基本的には生息環境が異なり、岩場や今回の個体などはテトラポットなどに
いました。（ただしどちらも生息環境は重複します。）
印象的だったのは声の違いでした。メリケンキアシシギは「ピリリリリ」
とキアシシギとは異なる鳴き声でした。（ただし声も時にキアシシギでも変わった声で
泣くことがあるので注意です）





跗蹠後面の模様が、メリケンキアシシギとキアシシギでは異なります。
キアシシギでははしご状の模様。
メリケンキアシシギでは網目状です。
（ただしこの個体の右脚の跗蹠後面の上部ははしご状にも見えています。）

跗蹠の太さもメリケンキアシシギの方が太い傾向にあるそうです。









キアシシギと実際に比較できれば、上面の色の濃さも違うのがわかる。























A individual

















B individual






















C individual


メリケンキアシシギ

この個体は一見キアシシギ風に見える個体。
脇の斑が少なく、下嘴基部もオレンジの色。
こういった個体は要注意だと思います。















right Grey-tailed Tattler
Left Wandering Tattler

鼻溝（nasal groove）の長さが異なる。メリケンキアシシギではこの溝のせんたんまでの長さは嘴のしめる割合の３分の２位。
キアシシギでは鼻溝の先端までの長さは嘴全体の半分くらい。


ただし、キアシシギでもメリケンキアシシギほど明瞭な溝ではないが、
よくみると少し長く見える溝をもつ個体がいるので注意です。
Grey-tailed Tattler 4





このメリケンキアシシギは、 koichi_78 さんに大変お世話になりました。
ありがとうございました！